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(いもりねかだん) 募集案内 作品案内
■ 平成28年度の募集 入選作 発表
たくさんのご応募 ありがとうございました。以下の作品が入選されました。


未来につなげよう
学校法人四條畷学園 理事長 川 ア 博 司

 学校法人四條畷学園は平成二八年(二〇一六年)に創立九〇周年を迎えました。これもひとえに、創立から今日に至るまで温かく見守り学園を支えてこられました諸先輩をはじめ関係各位のご尽力の賜物であり厚く御礼申し上げます。

 平成二八年度は、春にはザ・シンフォニーホールにおいて高等学校吹奏楽部を中心に、中学校吹奏楽部、小学校ブラスバンドスクール合同によるコンサート、いずみホールにおいて音楽教室、音楽研究室よる演奏会を開催しました。
 秋には薬師寺大谷徹奘師による講演会、九〇周年記念式典、全学同窓会等を行い、多くの皆様のご出席をいただき、何れも盛会裏に終えることができました。保護者の皆様、同窓会、後援会の皆様、近隣の皆様方との絆が一層深まったことと感謝申し上げます。

 また、創立九〇周年記念誌を編纂しました。記念誌編纂を通して改めて学園の歴史を振り返りますと、創立者の教育に対する情熱、昭和四〇年代の厳しい財務状況の中で、しっかり足下を見つめ、歯を食いしばって次代へと学園の歴史のたすきをつないでこられた学園関係者の信念と忍耐に心打たれます。我々、「今」を預かっているものとして「報恩感謝」の建学の精神と共に学園を次代へとしっかり引き継いでいきたいと考えています。

 九〇年の長きに亘り毎日毎日をしっかり積み重ね、教育の実を上げていくことは並大抵のことではありません。先人のご努力に心から敬意を表します。
 昨日と同じように今日を迎え、また明日が来る、ということは当たり前のように思えますが、実は極めて有難いことではないでしょうか。

 シリアでは毎日戦闘が続き、今日の食事どころか命さえ分からない人々がいます。中東に限らず、世界にはいたるところで正真正銘の貧困にあえぐ人々がいます。我国でも平成二三年(二〇一一年)の東北大震災では一瞬にして多くの人命が失われ、建物が流されました。また昨年四月には熊本地震が発生し、再度多くの人命が失われました。毎日が平穏に過ぎていくことに感謝し、毎日を大切にしたいと思います。

 歌集「飯盛嶺」を読みますと、素直で真っ直ぐ伸びていこうとする力を、未来への希望を詠った詩(うた)から明るい未来を、今の気持ちを率直に映した詩から真っ白なキャンバス、可能性を感じます。「飯盛嶺」に記された気持ちを大切に、しっかり地に足をつけ未来に向かって羽ばたいていただきたいと思います。  



飯盛嶺歌壇 平成28年度 入選作品 紹介

厳正な審査の結果、以下の作品が入選作品として選ばれました。

【小学生入選作品】

【天 賞】
学園でチャレンジをして達成感次のチャレンジ何がでるかな
【地 賞】
ありがとう困った時にぼくのこと六年生はやっぱやさしい
【人 賞】
水泳はにがてだけどねすきになったベストもでたしなかよくできた
かるはずみ言ったひとことこうかいす飲めるものなら飲みほしたいな
【佳 作】
せいかつのあしはなんぼんかんがえたほんでしらべてよくわかったよ
いちりんしゃうまくなったようれしいなレベルアップしてがんばろうね
ママ七ねんそだててくれてありがとう大すきだよこれからもすき
だんごむし丸くなっててゴーロゴロ手でころがすとボールみたいだ
たこやきのたこがなぜだかきらいですときどきかうよきらいだけどね
そろばんに行ってそろばんやりました早くらいしゅうなってほしいな
サッカーがとくいだけれど出番がない野球もとくいけど一回だけゴロ
どうしようよわりそうだよかまきりが水あげてみようゴックンのんだよ
わすれるな当たり前でもありがとう感謝の気持ち報恩感謝
笑顔とは人との会話つなぐものこれからずっとつづけていこう
あせらないうそをつかないまっすぐに自分にできるさいだいげんを
もうすこしプールが始まるたのしみだいっぱいおよぎいっぱいひやけ
平日はかえるといつもほほえんでいつも元気をくれてありがと
不安だが勇気を出して手を挙げる答えを言って初めて出来た
ありがとうこの一言で心がねお風呂みたいに温かくなる
家族には言えないこともあるんだよ照れくさいけど感謝している
あいさつで一日がかわるすばらしさみんなで言おうおはようと
ゆうきだしよろしくねってこえかけたあいてもニコリたのしみりん海



【中学生入選作品】

【天 賞】
雨の日の憂鬱な気分吹きとばす友のおはよう紫陽花が咲く
【地 賞】
価値観も考え方も違うけど一つになれる大事な仲間
台所見なれた景色いつの日か小さな背中に深い感謝を
【人 賞】
時忘れ五感で味わう茶の心和敬清寂学び成長
天みあげまたたく星は可能性無限に広がる将来への道
学校の友達は皆違ってて箱につまったクレヨンのよう
ありがとう日々の感謝を伝えたいたった五文字が言えなくて
【佳 作】
君は君私は私食い違う言葉かわせばつながる意見
新しいことに挑戦してみよう実行して知るそのおもしろさ
おばあちゃんごはんをつくるその姿小さな感謝肩もみを返す
忘れてた親への感謝思い出す研修終わり成長した僕
人参が苦手な父がお残ししこれも個性と屁理屈こねる



【高校生入選作品】

【天 賞】
ありがとう言えない言葉胸に秘め今日も背中に母のまなざし
【地 賞】
今昔九十年の時を経てなお変わらない感謝の心
今日もまた忘れず持って歩きます重いカバンと感謝の気持ち
【人 賞】
先人の学び教えを見習って我が学園に歩み出す一歩
母も見た車窓にならぶ街並みとかわらぬ精神飯盛と共に
目の前に壁があるならぶち壊せそう言ったのは自分の心
【佳 作】
ありがとう感謝の気持ち伝えたい続けていきたい報恩感謝
自分自身思う意見を大切にこれから先も自分次第
可能性夢はいっぱい無限大ここで学んで叶えられたら
言いたくて叫びたくて仕様がない笑顔の裏に隠してた気持ち
音と音ぶつかりあってかさなってホールで見えた音の光
おはようのその一言で花のつぼみキラキラと咲く今日が始まる
学園はとてもいいとこ好きなとこやさしい友がいてくれるとこ
教室の外まで聴こえる友の声心に響く幸せの音
たくさんの優しさから優しさへ途切れたあかん笑顔の連鎖
一列に整えられた机たち帰る時には見送り係
帰り際小さく交わしたまた明日虹の空には春の風吹く
おかえりと言ってくれる人がいる日々の感謝を今伝えたい
今言うよ普段は言えないありがとう感謝の気持ちいつも忘れず
日常に飲み込まれてて気づかないそういうものわすれないように
校門に桜散りゆく花の道みんなそろって集合写真
「変わってる」聞きなれている言葉だがそれが私でそれが個性だ
泣きながら頑張ってきた部活動大会の後はただ嬉し泣き
今は亡き祖父の感謝「おおきに」と思い出すのは温かい笑顔
思いやり言葉を掛け合うそれだけでみんなの心に優しさがうまれる
あなたの背いつも偉大で越えたくて目標めざしきょうもがんばる
進むべき道を探して迷えども朝日吹く風はいつも爽やか
それぞれがそれぞれの良き学園生色濃く光る未来を背負って
親よりも先に死ぬこと親不孝初めて知った泣かれたあの日
夏風がカーテン揺らし去っていくさてもう一問解いてみるか
頑張ればきっと結果がついてくる未来の自分が輝くように
ありがとういつも言えない言葉でも手紙にすれば素直に言える
天然の母に似たかなこの私祖母にも似たかなこの品性は
毎日のコミュニケーションあいさつは人の気持ちが晴れやかになる
ただいまと小さい声で言う私大きな声でおかえりなさい
挑戦したいだけどこわくてできないのだけど挑戦したら案外楽
小さな子接して始めて気がついた保育授業の大切さ
すましても破顔一笑私達目と目で語る以心伝心
伝えよう小さなことにもありがとう意外と言えない日頃の感謝
大切な人達に向けありがとう心の中に溢れる想い
思いやり大事にすると人のため広がる人の輪永遠の宝
巣立つときくればわかるさ六年の重みとともに今歩き出す



【短大生入選作品】

【天 賞】
あの日からいまもかわらず学びの場歴史ある場に感謝忘れず
道のりが遠くになりて自我の芽は木々に囲まれ花咲き誇る
【地 賞】
きみはきみわたしはわたしだからこそ見えてくるんだそれぞれの良さ
成功はやる気の種に失敗はさらなる吉をうみだす種に
【人 賞】
いつからか夢みた自立ある日から親元離れ感じる感謝
毎日の同じ景色にゆられながら切り開いていく明日への扉
【佳 作】
新しい仲間と共にたすけあい感謝しながら夢へと進む
最後までやりきることに意味がある今だけを見てたねから華へ
「ありがとう」伝えることに意味がある伝えて見える母の笑顔が
一歩一歩少しずつでも近づくんだ畷ジェンヌに清い女性に
歴史ある学びの場所に誇りあり祝いの日には笑顔の花咲く
父母は苦しみながら働いて子どものために汗など流す
何事もやってみないとわからない実行前から弱音を吐くな
母にまだ感謝の言葉言えずとも我もいつかは親孝行を
ナルシストさわがしい子無口な子個性はたくさん人間だもの
まっさらのスーツ着こなしコツコツとここ来た日からまだ四か月



【大学生入選作品】

【天 賞】
ありがとうその一言でにっこりとあいての気持ちほっこりさせる
若鳥が雨風の中前を向く仲間と共にまだ見ぬ未来へ
【地 賞】
ありがとう五文字で伝わるこの気持ち心が通じる魔法のコトバ
忘れるな学びはいつも実行から自分の夢を大きく抱け
【人 賞】
追いかける夢への道は甘くない叶うまで追うそれが本望
思い知る炊事掃除の大変さ感謝してるよありがとう
【佳 作】
真夏の日汗水垂らして稼ぐ金そんなお金はアルマゲドン
ありがとう話を聞いてくれる友一生ものの宝物
挨拶は人を元気にする魔法するもされるもみな心地よい
忙しく大学に通う僕のこといつも心配母よ感謝
エブリデイ助けてもらい今がある私の周りの全てに感謝
母親の飯のおかげで過ごせてる見ての通りの健康体
知る事で自分の無知さ思い知るそれでも挫けず学び続ける
課題増え完成したのにまた増えて減っていくのは睡眠時間
毎朝の元気な挨拶おはようは人が繋がる魔法の言葉
真新しいキャンパスに描くわたし色足なみ揃えて並ぶ七十九の色鉛筆


編集後記

 四條畷学園創立90周年にあたり、この慶福を学園に繋がりのある皆様とともに心より祝福したいと思います。『飯盛嶺』第十八歌集はこの節目の年を記念し、建学の精神「報恩感謝」と教育方針「個性の尊重」「明朗と自主」「実行から学べ」「礼儀と品性」をテーマとして作品を募集いたしました。
 今年はリオでオリンピック・パラリンピックが開催され、日本代表の選手たちが懸命に活躍し、その勇姿に日本中が感動しました。また、試合後に述べる選手たちの心からの感謝の言葉は、私たちに“自身の目標と報恩感謝の心なくしては大成なし”と示してくれているようでもありました。四條畷学園の建学の精神や教育理念、教育方針が思い起こされ、いずれの人にもいつの時代にも通じる創立者の精神に今も導かれていることに感謝したいと思います。
 テーマを念頭に入れて作った児童・生徒・学生の歌を、そこに潜む子どもたちの心に、時に本人すら気づかない彼らの心に寄り添いながら味わっていただければ嬉しく思います。四條畷学園に学ぶ子どもたちが幸せな未来を切り開き、そして学園がさらに発展することを信じ、第十八歌集をお届けいたします。  最後になりましたが、本歌集発行にあたりご助力をいただきました多くの関係者の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

四條畷学園 飯盛嶺歌壇委員会 

 

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